2024/04/28

2024年度定例勉強会①「ASD(自閉症スペクトラム)の特性理解」


 TEACCHプログラム研究会東京支部では、ASD(自閉症スペクトラム)の理解と、その知識を深めるための勉強会を行なっています。今年度は年間4回の定例勉強会を行なっており、今回は「ASD(自閉症スペクトラム)の特性理解」について学びます。

 自閉症の特性にはどんなものがあり、ものごとをどのように見聞きして学んでいるのでしょう。また、その特性や学び方を活かすにはどのような環境を調えるとよいのでしょうか。自閉症スペクトラムを持つ方のご家族や支援者に向けて、長くASDの研究と支援の実践を続けられている宇野洋太先生にお話ししていただきます。また、チケットBをお申し込みの方を対象に、自閉症の特性を理解して支援につなげるための、氷山モデルを使った少人数のワークショップを行います。
 当勉強会は、講義部分のみ3週間程度の後日配信を行います。当日の参加が難しい方もご検討ください。

[日時]2024615日(土) 
 講義 9:30 12:00 ワーク 13:30 15:30

[場所]オンライン Zoom会議室

[講師] 宇野 洋太 先生(よこはま発達クリニック副院長)

2003年東京医科歯科大学精神神経科学教室入局。同大医学部附属病院精神神経科、横須賀共済病院、東京都立梅ヶ丘病院、名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科等を経て、201611月から20188月までハーバード大学医学部精神科・マクリーン病院(米国)、同年9月〜12月にはバース大学心理学部(英国)に留学。2007年からよこはま発達クリニックに勤務、帰国後の2019年からは現職。著書・監修、すずちゃんののうみそ(岩崎書店)ほか多数。

 

[参加費]
A)講義のみ・・・TEACCH研 会員(全支部): 無料  /非会員:1000
B)講義&ワーク・・・TEACCH研 会員(全支部): 1000円 /非会員:2000
C)後日配信のみ・・・TEACCH研 会員(全支部): 無料 /非会員:1000

 (A)(B)のチケットは後日配信がついています。別途ご購入いただく必要はありません。 


[定員] 
A)講義のみ…70   
B)講義+ワーク…20名   
C)後日配信のみ定員無し




 

2024/04/26

【報告】定期総会&特別講演会『自閉スペクトラム症の行動面の課題についての理解と対応』

 【報告】2024年度定期総会&特別講演会『自閉スペクトラム症の行動面の課題についての理解と対応』

3月17日(日)に、大田区の入新井大集会室にて特別講演会と定期総会を開催しました。コロナが5類になったことで昨年に引き続き対面で開催されました。
 講演会の講師は鳥取大学大学院医学系研究科 臨床心理学講座 教授でいらっしゃる井上雅彦先生で「自閉スぺクトラム症の行動面の課題についての理解と対応」ついてというテーマでお話していただきました。
 先生の豊富なご経験の中から沢山の事例を出していただいて自分が関わっているケースと照らし合わせながら「あるある」と思い浮かべながらお話を伺うことができました。
 自傷行動や攻撃・破壊行動、常同行動などいわゆる問題行動と呼ばれているものは環境との不適合から生じていて本人の行動やニーズの現れであること、支援者はまずどうしてその行動が生じているのかを理解すること、そしてそれに対応するには苦手な刺激を最小限少なくして視覚化や構造化を使用して環境を整えたうえでその行動に代わる適応的な行動を本人に合わせて提案していくことであるとお話されていました。
 良かれと思って当事者にとって不適切な関わりをしないように改めて戒める機会にもなりました。
 質疑応答の時間が無くなるほどの熱心の入ったお話で翌日からの臨床に元気をいただくことができました。ありがとうございました。
同日、定期総会も開催され、すべての議事が無事承認されましたことをご報告します。