2021/07/30

定例勉強会②「構造化」ご報告

 定例勉強会②「構造化」ご報告

 7月17日(土)に、定例勉強会②「構造化」をZoomで開催しました。
 講師は、香川県を拠点に幼児から高齢者まで幅広いサービスを展開する社会福祉法人洋々会の草原比呂志先生(あじの里地域生活支援センターセンター長)です。
 午前はよこはま発達クリニックのセミナールームから先生のご講義をライブ配信し、午後は「先生ご考案の超リアルな架空事例(4人)をもとに、ワークシートを用いて作業室のレイアウトを考える」というグループワークでした。
 東京支部では、「実践につなげるためには、勉強会でのワークを重視したい」との思いから、昨年度より午前講義、午後ワークというスタイルを基本として計画していました。しかし、その直後からコロナ禍に突入し、Webでの勉強会開催に舵を切り、毎回手探りではありますがZoomでの開催を継続しており、他支部や他府県の方にもご参加いただけるようになりました。
 ですが今回頭を悩ませたのが、この「構造化」のワークでした。最終的に「物理的構造化」をワークのメインテーマに決定したものの、対面でのワークとは違い、Webでどのようにグループワークすればいいのか、草原先生や東京支部代表の宇野先生、担当で話し合いを重ねました。そして、ワークシートを使用してグループで考えた作業室のレイアウトを、Zoomで画面共有し、注釈機能を使って役員が記録していく、という形をとったのですが・・・。
 いざ発表、の段階で4グループ中、3グループが、「ワークで作成したレイアウト図を保存できていなかった」という冷や汗の結果に。それでも、参加者の方々と役員の見事な連携プレーにより、各グループの発表につなげることができました。
 試行錯誤のなか、スムーズにいかない場面もありましたが、これからの運営に活かし、改善して参ります。参加者のみなさまや草原先生の温かいご協力に感謝申し上げます。
 今回も参加者の皆さまから、たくさんの気づきと学びのご感想をいただきましたので、アンケートより一部ご紹介します。次回の勉強会は10月の予定です。またのご参加をお待ちしております。ありがとうございました!

〇「講義」アンケートより
・構造化はあくまで本人たちが生きやすい環境を作り上げていくこと。アセスや評価の重要性をあらためて感じました。
・グループホームという実際の支援現場では、自立度が比較的高い利用者様の支援を行っています。支援対象者の方に発達障害の方もおり、彼らの文化を知って、その学習スタイルも理解していく必要がある。という部分の話を聞いて改めて、困難事例を振り返った時に、再度のアセスメントの視点の重要性を感じました。上手く行っていない事例は、アセスメントの情報や見立てがまだ足りていない事なのだと再認識致しました。トランジッションエリアやジグが必要な方々では無いですが、視覚提示の部分では、ご本人と何か作業などを行う際に活用できる視点だと感じました。本などで読むことはありましたが、やはり草原先生の講義を聞いて分かりやすく参加してよかったと感じました。作業所への異動もある職場の為、更なる自己研鑽を行いたいと思います。
・学びは、繰り返していく中で深くなり新しい発見がかならずある。とくにTEACCHでは!

○「ワーク」アンケートより
・TEACCH 構造化という字面だけでしかわかっていなかったものが理解し始めたこと、ワークで他の方の支援者としての温かい目線、立場に勇気づけられた。
・事前のケース例は面白く、ワークシート1は仕上げることはできたのですが、ワークシート2は難しかったです。何を書いてよいのかわからないケースが多く、できれば1つでも例が欲しかったです。
・いつも、スタッフが各グループにいてくださること大変心強く時間を有効に使えるのがありがたいです。今回の進め方も内容も工夫されていてとてもよかったと私は思います。次回も楽しみです。

草原先生、ご参加の皆さま、ありがとうございました!