2021/03/09

2021年度年間計画

TEACCHプログラム研究会東京支部 2021年度 事業計画

時間

支部主催の事業・内容・講師

3月

6

13:00

特別講演会 「知的障害のない自閉スペクトラム症の方たちとのおつきあいのヒント」  

講師:加藤潔氏(元 社会福祉法人はるにれの里 理事)

場所:オンライン

5月

29

調整中

定例勉強会①「ASDの特性理解()

講師:宇野洋太氏(よこはま発達クリニック副院長)

場所:オンライン

7月

17

調整中

定例勉強会②「構造化()

講師:草原比呂志氏(あじの里地域生活支援センター長)

場所:国立オリンピック記念青少年総合センター

10

30

調整中

定例勉強会③「アセスメント()」 

講師:笠合竜明氏(金沢手をつなぐ親の会 相談支援事業所きずな相談支援専門員/障がい児拠点学童クラブ「すずかけクラブ」支援職員

場所:未定

12

4

調整中

定例勉強会④ 「コミュニケーション)

講師: 下田祐輝氏 (一般社団法人ゆこり 代表理事 言語聴覚士)

場所:オンライン

 

計画は変更になる可能性があります。最新のご案内をブログやFacebook等で必ずご確認ください

「知的障害のない自閉スペクトラム症の方たちとのおつきあいのヒント」開催しました

 2021年の特別講演会は国立リハビリテーションセンター発達障害情報支援センター発達障害支援推進官の加藤潔先生に「知的障害のない自閉スペクトラム症の方たちとのおつきあいのヒント」についてご講演頂きました。昨年度に引き続き新型コロナ感染症対策の為、ZOOM配信によるWEB開催となりましたが、最初から先生らしいユーモアと雑談からなるテンポの良いトークに対して、ZOOMのチャットに「これはすごい」と参加者の方からの書き込みを頂けるほどの盛り上がり展開になりました。

一見雑談を交えた軽いテンポのトークに見えながら、先生のお話の序盤は自閉スペクトラム症の特性や、
定型発達との「違い」や「少数派」であることで発生する生きづらさについて大変分かり易く解説されていました。
 お話の中で印象的に感じられたのは、当事者達のサポーターとしての基本的心がけについて発達障害の特性について視点を変えてポジティブに捉えることや、良いところについてひたすらほめ、励まし続けることでした。
ほめ方についても、ほめる視点を「特別すぐれた所よりも、『あたりまえにできている所』に視点をおく所等は、過剰適応や達成困難な目標,価値基準に陥り、自分を追い詰めてしまうリスクの高い当事者の方に対して、とても現実的なアプローチであることが窺え、先生の臨床経験の広さや深さを感じました。
数多い相談場面での臨床事例のご紹介もありましたが、自閉スペクトラム症の特性に沿って「顕在的学習」から当事者の方個々が置かれた状況理解の為の視点や社会的スキル獲得の為の提案,事前の対処法の提案や、メタ認知の弱さを補う為の振り返り支援とフィードバック等、高機能の方と関わる時に必要な具体的方法もとても分かり易くお話されていました。また、場面設定の巧みさについても先生の発想の豊かさに教えて頂くことが多かったです。
 『「そんなに悪くない」という自尊感情』と『すてきな発達障害(になろう)』というキーワードがありましたが、ハンディの有る無しに関わらず、人として生きる中で必要な示唆に満ちていました。最後に当事者の方が自分の発達障害を肯定し、家族の方がそのメッセージを受け取る事例の話では、先生のお話全般の底流に当事者や家族の方への深い愛情を感じられました。
 明日からまた、当事者の方と当事者の方を支える周囲の方にアプローチを続けて行く勇気と力を頂ける素晴らしい講演会でした。加藤先生、本当にありがとうございました。

……………事務局より…………
見逃し配信の準備が整い、該当の方へURLをお送り致しました。
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