【報告】2024年度定期総会&特別講演会『自閉スペクトラム症の行動面の課題についての理解と対応』
3月17日(日)に、大田区の入新井大集会室にて特別講演会と定期総会を開催しました。コロナが5類になったことで昨年に引き続き対面で開催されました。
講演会の講師は鳥取大学大学院医学系研究科 臨床心理学講座 教授でいらっしゃる井上雅彦先生で「自閉スぺクトラム症の行動面の課題についての理解と対応」ついてというテーマでお話していただきました。
自傷行動や攻撃・破壊行動、常同行動などいわゆる問題行動と呼ばれているものは環境との不適合から生じていて本人の行動やニーズの現れであること、支援者はまずどうしてその行動が生じているのかを理解すること、そしてそれに対応するには苦手な刺激を最小限少なくして視覚化や構造化を使用して環境を整えたうえでその行動に代わる適応的な行動を本人に合わせて提案していくことであるとお話されていました。
良かれと思って当事者にとって不適切な関わりをしないように改めて戒める機会にもなりました。
質疑応答の時間が無くなるほどの熱心の入ったお話で翌日からの臨床に元気をいただくことができました。ありがとうございました。