2024年10月28日

TEACCHコラボレーションセミナー2025のご案内

 
  
   


TEACCHコラボレーションセミナー2025
TEACCHの現在地-いま、知っておきたいこと-

TEACCHコラボレーションセミナーが、5年ぶりに対面で開催されることになりました。
みなさまと集い、交流し、クリンガー先生から直接学ぶことができる貴重な機会です。
ぜひご参加ください。
 
【本部よりご案内】
 2020年のコラボセミナー後からコロナ禍へとなり、全世界がパンデミックとなり、様々な制限を受けながら過ごしてきました。TEACCH研本部の活動としては、学びの機会を欠かさないためにも、オンライン特別講座、実践研究大会、コラボレーションセミナー、トレーニングセミナーなどオンラインを中心としていたセミナー、2024年2月にハイブリットでの実践研究大会を開催しました。

 そして2025年のコラボレーションセミナーは対面開催で、TEACCH Autism Programエグゼクティブディレクターのローラ・クリンガー先生を招聘、「TEACCHの現在地-いま、知っておきたいこと-」というテーマで、1日目は講演をいただき、2日目はTEACCH研の会員から実践報告をしてもらいます。

 1日目の夜には、ローラ先生も参加の懇親会も予定していますので、2月は京都で一緒に学びませんか? 
 みなさまのご参加をお待ちしております。

【内山会長からのメッセージ】
 1日目はTEACCH エグゼプティブディレクターのローラ・クリンガー先生のお話を1 日たっぷりお聞きいただきます。TEACCHは日々変化していて現在と過去のTEACCHは同じではありません。私自身も最近、TEACCH のファンダメンタルや5 デイトレーニングに参加する機会があり、英国の新しい概念が講義で紹介されたりしてTEACCH の変化を実感しました。現在地のTEACCH を知る、絶好の機会になります。

 2日目は日本の多様な実践の紹介とローラ先生とのディスカッションを行います。双方向性の議論を通してTEACCH の実践について新たな視点が得られるでしょう。

 仲間との議論を通じて、われわれの支援を再考し、より良い支援をめざしましょう。


▪日 時  2025年2月23日(日)、24日(月・祝)
▪場 所  京都産業会館ホール 
       ※1日目の講演部分のみオンデマンド配信をいたします。
▪参加費 会員 8000円/一般 14000円
       オンデマンド 5000円
       交流パーティー 5000円

 


2024年10月1日

12/7 定例勉強会4「環境を整えることの大切さ ‐構造化のアイデアをヒントに考える‐」


TEACCHプログラム研究会東京支部 2024年度定例勉強会4

「環境を整えることの大切さ ‐構造化のアイデアをヒントに考える‐」


TEACCHプログラム研究会東京支部では、自閉スペクトラム症の理解と支援を学ぶ勉強会を行っています。

「特性理解」「評価」「コミュニケーション」に続く今回は、明星大学人文学部准教授の縄岡好晴先生をお招きし、「環境を整えることの大切さ~構造化のアイデアをヒントに考える」をテーマに学びます。

実際の支援の現場でどうすればいいのか、その視点や工夫など、具体的な事例も合わせてお話していただきます。

午前は講義、午後は個人ワークを中心に近くの席の方とディスカッションしながら、明日からの支援についてともに考えます。

みなさまのご参加をお待ちしています!


▼日時

2024年12月7日(土) 受付開始:9:40

午前 講義  10:00~12:00

午後 ワーク 13:00~15:30 


▼講師

縄岡 好晴 先生

明星大学人文学部福祉実践学科准教授。

東京医科大学、法政大学、早稲田大学で兼任講師も務める。

大学に着任する前は、自閉スペクトラム症の児童・成人に対する直接支援に従事。

その後、県の発達障害者支援センターにおいて、学校、福祉施設、就労支援機関、企業などへのコンサルテーションを実施。

現在は、国家資格である社会福祉士の養成に携わる傍ら、強度行動障害に対する中核的・広域的な人材研修プログラムの開発や、就労選択支援事業の基礎資料作成に関する調査・執筆にも従事している。


▼会場

東京都中小企業会館 8階AB会議室

住所 中央区銀座2-10-18

・ JR山手線 「有楽町駅」京橋口より徒歩10分

・ 東京メトロ有楽町線 「銀座一丁目駅」11番出口より徒歩1分

・ 東京メトロ銀座線 「銀座駅」A13出口より徒歩5分

・ 都営浅草線 「東銀座駅」A8出口より徒歩5分

     

▼参加費

A:午前のみ  会員(全支部)1000円/非会員2000円

B:1日参加  会員(全支部)2000円/非会員4000円

 

▼定員

A:午前のみ 6名

B:1日参加   26名

 ※オンライン配信はありません 


▼参加方法

peatixにてチケットをご購入ください。

お申込みはこちら

購入後、peatixよりメールが自動配信されますのでご確認ください。

当日受付にてお名前をお伝えください。


▼キャンセルについて

お申込みから3日以内に入金が確認できない場合、自動キャンセルとなります。

入金後にキャンセルされる場合は、12月4日(水)13時までに事務局へご連絡ください。それ以降の返金は対応できませんのでご了承ください。

コンビニ/ATMからのお支払いの方は、peatix既定の取り消し手数が発生します。


2024年9月11日

【報告】定例勉強会3「幼児期のコミュニケーションの育て方~アセスメントと支援~」 

 【定例勉強会③のご報告】

 91日、水道橋の全水道会館にて、田園調布学園大学人間科学部心理学科の黒田美保先生を講師にお招きし、定例勉強会③「幼児期のコミュニケーションの育て方~アセスメントと支援~」を開催しました。

台風10号の接近中ということもあり、お天気や交通機関の状況が気になる中での開催でしたが、熱心な参加者の方々にお集まり頂き、無事に実施することができました。

 自閉スペクトラム症の幼児への早期支援は、社会性の発達の促進や二次障害の予防、社会適応の改善からのQOL向上、セルフアドボカシ―につながり、結果としてご家族の心理的負担軽減、メンタルヘルスの向上にも大きく関与することが多くの研究から明らかになっているとのことです。また、社会性を育むためには、幼児期の遊びの中での共同注意・要求・情緒的相互性、アイコンタクト、模倣やふり遊びに着目しながら支援を組み立てることが重要であり、特に共同注意の成立は幼児期以降の言葉の発達にもつながっていく、ということでした。 

午前の講義では、早期支援方法の「PRTⓇ」や「DTT」、「ESDM」、「JASPER」についての紹介や違いが取り上げられ、特に黒田先生が翻訳に携わっていらっしゃる「JASPER」については、手法に加え、その中で開発されたアセスメント方法「SPACE」について詳しくご講義頂きました。また、講義の終盤には架空事例を用いて、ワークシートの記入例を基にしながら、目標の選定や支援方法について確認しました。 

午後は、実際に「SPACE」を用いたアセスメントの様子の動画を観ながら、午前で紹介されたワークシートを用いて、個人で行動の特徴を整理しました。その後、近くの席の方と二人一組になり、意見交換しながら目標の選定や具体的な支援を考えました。さらにそこから、別のワークシートを用いて本人のスキルや興味関心にあった基盤の遊びを取り上げ、社会性を引き出すためにその遊びをどのように発展させるかを話し合い、いくつかのグループに発表して頂きました。

 講義の中では、観ていると思わず笑顔になってしまうような、かわいらしいお子さんのセッション動画がたくさん紹介されており、セッションを重ねていく中で、お子さんが変化していく様子がしっかり確認できました。黒田先生のお話しやワークを通じて、注目すべき行動のポイントや、支援についての考え方を知り、その子どもの好きなことや特性を尊重しながら、さりげなく自然な形で社会性やコミュニケーションを育んでいくことの大切さを学ぶことができました。

 終了後、参加者の方々からご感想を頂きましたので、この場でいくつかご紹介いたします。

----

「訪問セラピーの中でDTTを中心にお子さんと遊ぶ時間もあり、なるべくPRTのような形でセラピーを進められないか考えていましたが、なかなか遊びが広げにくく苦戦しておりました。今日のSPACEのアセスメントは大変勉強になりました」

「言葉を獲得する前の段階で、遊びが大切だということを知ることができて、大変良かったです」

「曖昧になりやすい社会性の育ちを捉える視点を学ぶことができました」

「保育現場で活かせることがたくさんありました。自分の中で整理して実践してみたいと思います」

JASPERの勉強会があまりないため、貴重なお話しを伺うことができ、大変勉強になりました。ビデオを見ながら先生がわかりやすく解説して下さったので、理解が深まりました。」

----

他にも多数、「明日から現場に活かしたい」、「あまりないテーマで学びを得ることができた」、などのご感想や気づきを頂いております。

黒田先生、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

 

次回の定例勉強会④は127日です。またのご参加お待ちしております。