2025年8月17日

10/5定例勉強会4「余暇と社会性」「行動マネジメント」

 



TEACCHプログラム研究会東京支部では、ASD(自閉症スペクトラム)の理解と、その知識を深めるための勉強会を行なっています。

2024年、TEACCHプログラム研究会本部から7つの基礎講座の動画が配信されました。これにより、全国のTEACCHプログラム研究会の会員が、TEACCHで学ぶべき「基本の基」を学ぶことが可能となりました。東京支部では今年度、この動画を活かした勉強会を企画しています。 

4回は「余暇と社会性」「行動マネジメント」です。

ふたつの動画を視聴したあと、参加者の皆様とブレイクアウトルームに分かれて意見交換・情報交換を行い、学びを深めます。

動画視聴のみのご参加も可能です。

オンライン開催ですので、お気軽にご参加下さい。
 

「余暇と社会性」
自閉症の人にとっても「余暇」は生活の質を高めたりストレスをコントロールするために無くてはならない大切な時間です。

自閉症の人達にとっての「余暇」は決まった形があるわけではなく、一人ひとりの興味関心やできることによって個別に考えていく必要があります。また「楽しめる」余暇を活用することで人との関わりや社会性を学ぶ機会にもなります。

今回は自閉症の人の脳機能や個別性の視点から「余暇」について諏訪利明先生の講義を動画で視聴します。

「行動マネジメント」
自閉症の人はその脳機能や障害特性により社会性の捉え方やコミュニケーション上の表出が変わってくることがあり、周囲の人達と理解の違いや様々な行動上の問題となって表れることがあります。

今回の勉強会では、コミュニケーションの表現が大きく制限されている重度の知的障害を伴う人達の行動の解釈の視点から、知的障害を伴わない高機能の人達が周囲に過剰に適応しようとして抱え込みがちな行動やその結果としての精神面の問題および安心して過ごせる環境まで、幅広い内容について内山登紀夫先生の講義を動画で視聴します。

 

 ■日時

2025105() 

動画視聴 13001500

意見・情報交換 15101545


会場 

オンライン Zoom

 

講師(動画)

「余暇と社会性」諏訪利明先生(川崎医療福祉大学准教授)

「行動マネジメント」内山登紀夫先生(よこはま発達クリニック院長)

 

参加費

AまたはBどちらか1を選択してください。

A:動画視聴+意見交換(会員・全支部): 無料

A:動画視聴+意見交換(非会員):1000

B:動画視聴のみ(会員・全支部):無料

B:動画視聴のみ(非会員):1000

 

定員 

動画視聴+意見・情報交換:20

動画視聴のみ:60

 

参加方法

  1. peatixにて「チケット」をご購入ください。
    https://2025teirei4.peatix.com/
     
  2. 購入後、peatixよりメールが自動配信されますのでご確認ください。
  3. 講演3日前に、事務局よりZoomと資料のURLをお送りします。
  4. 当日は、10分前から入室可能です。


参加にあたって

配布資料やZoom入室リンクの他者共有、また講義の録音・録画等の複製、および2次利用は固くお断りします。

 

キャンセルについて

  • お申込みから3日以内に入金が確認できない場合、自動キャンセルとなります。
  • 入金後にキャンセルされる場合は、102()13までに事務局へご連絡ください。
  • 以後の返金は対応できませんのでご了承ください。
  • コンビニ/ATMからのお支払いの方は、peatix既定の取り消し手数が発生します。 

Zoomご利用について]

  • Zoom利用には、パソコン・スマホ・タブレットなどの端末と、ネットワーク接続環境が必要です。
  • 端末には、あらかじめZoomアプリをダウンロードしてください。
    https://zoom.us/download
  • 初めてZoomを使われる方は、事前に接続性をテストをされることをお勧めします。
    https://zoom.us/test
  • 大変申し訳ありませんが、Zoom環境設定等の技術的なサポートはお受けできません。Zoomヘルプページをご参照ください。
    https://support.zoom.us/hc/ja


2025年8月13日

【報告】定例勉強会3「アセスメント情報をもとに構造化を考えよう」

 【報告】

定例勉強会3「アセスメント情報をもとに構造化を考えよう」報告
8月2日(土)に、きゅりあん(品川区立総合区民会館)6階 大会議室にて、加藤健生先生を講師に、定例勉強会を開催しました。
今年度の東京支部の定例勉強会は、昨年度TEACCHプログラム研究会本部が企画した基礎講座の動画と支部で企画したワークショップを組み合わせ、設定したテーマについて学びを深めるという構成になっています。
 第3回目の今回は「アセスメント情報をもとに構造化を考えよう」というテーマでした。午前中は会場での動画視聴、午後は個人ワークと近くの人との意見交換という二部構成で開催しました。
 午前は黒田美保先生による講義動画「構造化1:スケジュール・物理的整理統合 般化と柔軟性」と、諏訪利明先生による講義動画「構造化2:ワークシステム・マテリアルストラクチャー」の2本の動画を視聴しました。その後の質問・感想の共有の時間は、受講者それぞれの職場や立場ならではの、かつ全員があるあると頷くような質問と、現場をよく知る加藤先生からの温かいコメントで盛り上がりました。
 午後は加藤先生による動画の振り返り講義を短時間行いました。その後、事例のアセスメント情報をもとに、午前中に学んだ構造化を使ってその方の課題をいくつか計画するという個別ワークを実施しました。
特に、コミュニケーションサンプルに基づいてその方の目標を設定し、課題場面に人とコミュニケーションを取る場面をどう組み込むか考えるという考え甲斐のあるワークでは、受講者の皆さんが楽しそうに頭をひねっている様子が印象的でした。近くの人との意見交換の時間も、スタートの声がかかるなり活発に話し合いが行われ、先生が終わりと声をかけたあともしばらく話が尽きないほどでした。
 アンケートに沢山のご回答を頂きました。ご協力頂いた皆様ありがとうございました。以下いくつかをご紹介します。
午前【動画視聴】
・前もって資料を確認することができ、動画を見ながら記入もでき助かりました。Teacch初心者ですので聞きなれない言葉などありましたが、今後理解していき役立てることができるようになりたいと思います。
・今回の講義を受けて、構造化は自閉症の学習スタイルと本人のアセスメントの情報があって初めて取り組める事だと感じた。
午後【ワーク】
・ご本人の好きなものを、大切にして、アプローチをしていくことの大切さを感じた。また、ご本人から発信を促すような働きかけについて、あまり意識できていなかったことに気づいた。重度の方とかかわることが多いため、その視点も今後意識していきたい。
・楽しい上に深く学べました。月曜日から今日の気持ちを持って試みたいです。
・加藤先生のお話がとてもわかりやすく、支援者の立場に寄り添って進めて頂き、とても嬉しかったですし、ワークもすごく面白かったです!本当に有り難うございました。
TEACCHの考え方に触れて間もない方から既に現場に取り入れて実践されている方まで、幅広くご参加頂きました。また、福祉領域の方を主としつつも、教育現場や当事者・ご家族の方まで、様々なお立場の方が一堂に会して意見を交える貴重な場となっていることもアンケートからうかがえました。
加藤先生、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。



2025年7月7日

【報告】2025定例勉強会2「TEACCHアプローチにおけるアセスメントの実際:個別性を支える支援計画のために」


 6月29日(日)きゅりあん(品川区立総合区民会館)6階 大会議室にて表題の勉強会を開催しました。今年度の東京支部の定例勉強会は、昨年度TEACCHプログラム研究会本部が企画した基礎講座の動画と支部で企画したワークショップを組み合わせ、設定したテーマについて学びを深めるという構成になっています。

 第ニ回目の今回は、「TEACCHアプローチにおけるアセスメントの実際:個別性を支える支援計画のために」というテーマで、午前中に会場で動画を視聴し、午後は個人ワークにてワークを行いました。
 午前は田園調布学園大学教授であり、TEACCHプログラム研究会常任理事でもあります。黒田美保先生による動画「TEACCHのアセスメントについて」を視聴し受講者による意見交換をおこないました。
 午後からは黒田先生を会場にお招きし午前の動画を振り返りながら、個別の事例動画を視聴し行動をアセスメントして、課題分析表を基に構造化のアイディア、再構造化のアイディアを考える個人ワークで行い、最後はグループワークで様々な考えを共有し学びを深めるという事を行ないました。
 参加者の皆様は様々な視点から、とても活発な意見交換が終始行われていて気付けば、あっという間の一日でした。

 定例勉強会終了後のアンケートからは、
「実際の動画を見て個人ワークからの意見交換がとても面白かったです!黒田先生のご説明もとても聴きやすく、わかりやすかったです!」
「課題分析にて映像を見ながら演習を行うことで、どのような点に気をつけながらアセスメントを行えばいいか、理解しながら出来てとてもよかったです」といった意見から
「ワークショップの開催はありがたいです」といった意見も頂き、参加者の殆どが「大変満足」「満足」と回答されていました。

黒田先生、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。