2022/08/02

【報告】2022年度定例勉強会2『TEACCHファンダメンタルトレーニングのエッセンス〜スケジュール、ワークシステム、物理的構造化』

 


 718日(月)に定例勉強会②「TEACCHファンダメンタルトレーニングのエッセンス~スケジュール、ワークシステム、物理的構造化」をZoomで開催しました。TEACCHプログラム研究会東京支部前代表であり、帝京大学文学部 心理学科教授の黒田美保先生を講師にお迎えしました。ASD支援にかかせないスケジュールやワークシステム、物理的構造化の意味や背景を実際の教材や支援の様子を豊富に見せていただきながらお話しいただき、あっという間の2時間半でした。

ASDの方たちの文化や考え方にリスペクトをもち、行動観察やアセスメントに基づきながら、どうやって興味関心、強みをいかしていくのか。先生からの問いかけに参加されたみなさんがチャットで答えながらすすめていく形式でオンライン研修ながらも相互にやりとりしながら参加でき、新しい形の研修でした。

 午後は二つの架空事例をもとに、ジャムボードを使ってスケジュールとワークシステムを話し合いました。話し合いをもとに画面の上でスケジュールやワークシステムを作成し、イメージを共有することができました。ジャムボードを使ったワークは東京支部では初めてで、スタッフもまだ不慣れなこともあり、操作に時間がかかりご不便をおかけしてしまった場面もありましたが、これからのワークの可能性が広がりそうです。

 

 参加された方のアンケートよりご感想の一部をご紹介させていただきます。たくさんのご意見ご感想をありがとうございました。

 

〇「講義」アンケートより

・本などを読み、自分なりに構造化に取り組んできましたが、本日の先生のお話をお聞きしてずいぶん整理されました。

・教室の写真が多く具体的でした。新しい部分の説明があり、すっきりしました。

・こどもの視点に立って、スケジュールや自立課題の提示の仕方にも工夫がいると再認識することができました。

〇「ワーク」アンケートより

・本や講義だけではイメージできないことが、ワークだとイメージできた。他の人の意見を聞くことでアセスメントの参考にもなった。

・実例が成人と幼児に別れていて実践に近くありがたかった。

・オンラインでもここまで出来るのだなと実感できました。

 

今後は911日(日)に定例勉強会3「評価」~新版K式を活かしたASDの方の支援(仮)

TEACCHプログラム研究会会員の方を対象)、1113日(日)に定例勉強会4「コミュニケーション」を予定しています。詳細が決まりましたらブログやFacebookなどでお知らせしますので是非ご参加ください。

 

黒田先生、ご参加の皆様、ありがとうございました。