【2026年度第1回定例勉強会報告】
気持ち良い青空が広がった5月10日、2026年度最初の定例勉強会「評価から考える自閉症の支援」が、銀座の東京都中小企業会館にて行われました。
講師は自閉症スペクトラムを持つ方々への支援を長きにわたり続けられている、よこはま発達クリニック副院長であり、TEACCHプログラム研究会東京部の代表でもある宇野洋太先生です。
午前中に、ASDを持つ人々の情報の受け取り方や捉え方(脳機能のシステムや働き方の違い)について、またその結果、どういった行動がみられやすいかについて学びました。
午後はその講義をベースに、その表面に見えている行動には、どんな背景要因が考えられるのかを丁寧に考える練習を少人数のグループワークで実践しました。
毎年、定例勉強会として同じテーマを学びますが、今回も気づきがありました。いつも使用している聞き慣れた言葉、例えば「構造化された環境」というのは、単にパーテーションやスケジュールを作るということではなく、「ASDをお持ちのそのご本人にとって、情報をわかりやすく受け取る環境のこと」だということや、「知識として知っているということは、かならずしも理解していることにはならず、その知識を自分のものとして実際の支援に使うことができて、初めて理解していることになる」という宇野先生のお言葉がとても印象に残り、自閉症の方々への支援をなんとなくわかったつもりになっていたなと自身を振り返って考える機会となりました。また、「相手に何かを届ける時には、相手の受け取りやすい方法や受け取りたい中身を考える。ASDの方に何かを伝える時も同じで、その方にとって伝わりやすい方法は何か、知りたい内容は何かを考える。その方がどんな方かを知ることに加えて、自閉症の方々は自閉症の方々らしい特性があるので、我々はその特性を学び、特性から考えることが大切」という宇野先生のお話に、支援とは何か、その深さと意味を今も改めて考え続けています。
体験談など、実例を交えた宇野先生のお話はわかりやすく、終了後のアンケートでも「問題行動に対するアセスメント、イマジネーションに対する支援の視点・注意点など、わかっているようでわかっていないことが、演習を通じて再認識できました」「自閉症を理解するということはどういうことなのか、改めて学習できました」などの感想をいただきました。
