【報告】西尾大輔先生講演会・2025年度総会
東京支部の特別講演会では、昨年、一昨年と、TEACCH以外の専門家の先生をお招きし、貴重な学びの機会を得ました。2025年度は、また新たにTEACCHの原点に戻ってTEACCH®公認上級コンサルタントの資格をお持ちの西尾先生にお話を伺いました。
まずは先生が取り組んできた中でのビデオや写真をたくさん使用して児童期から成人期の実践を紹介していただきました。就労にとって大切なこと、気持ちの勉強、不登校支援などなど、支援の対象の年齢がそれぞれでもその時期に大切にしなくてはならないことを繋げて考えることができました。
また、エビデンス・べースド・プラクティスのクオリティを守るためにTEACCHの認証制度があること、その資格をどのようにとっていくかにも触れていただきました。
TEACCHの方略からの自閉症支援としてまずは対象の方の学習スタイルを把握するためにアセスメントを行ってゴールを設定、教える方略として視覚的構造化等を使用して関わって行くことなどを貴重な写真などを見ながら説明していただきました。
お立場として根拠となる法律からそれに基づく日本における標準的な自閉症支援、国の施策などをお話ししていただき2時間半の中でかなり盛りだくさんのお話を伺いました。
国の発達障害対策専門官であるとともに、素晴らしい支援の実践者でもある西尾先生が、国の自閉症支援をよりよい方向に導いて下さるのではと大きく期待を持つと同時に、明日からの業務に役立つヒントをたくさん得られた講演会でした。
西尾先生、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
なお、同日行われた、TEACCH研東京支部2025年度総会につきまして、全ての議題が承認されましたことを併せてご報告いたします。