2024年12月16日

【報告】 定例勉強会4「構造化」縄岡好晴先生

 【報告】 定例勉強会4「構造化」縄岡好晴先生


127日、銀座の中小企業会館にて、明星大学人文学部准教授の縄岡好晴先生をお招きし、定例勉強会4「環境を整えることの大切さー構造化のアイデアをヒントに考える」を開催しました。 

午前中の講義では、「認知や発達や行動のアセスメント」「行動問題のアセスメント」「適応行動が出やすい環境のアセスメント」というアセスメントの3つの視点をお話いただき、3つめの「適応行動が出やすい環境のアセスメント」をもとに、どんな環境、設定、関わり方なら本来持っている力を引き出せるか、構造化について詳しく学ぶことができました。問題が起こったときだけでなく、支援がうまくいった場合はプロセスを考える良い機会であること、どうしても改善されない行動が生じた場合は、余暇支援を充実させると突破口が開けることがあることなど、大切な視点もお話いただきました。 

午後の講義は「環境を整えることの大切さ~構造化のアイデアをヒントに考える」をテーマに、インフォーマルアセスメントの質の向上を目的としたワークを行いました。架空事例をもとに、その行動がどの学習スタイルからくるものなのか、また、具体的な構造化やワークシステムを考え、話し合うことで、実際の支援をイメージしながら理解を深めることができました。講師の縄岡先生の丁寧なご助言と、参加者のみなさんの熱意により、どのグループでも意見交換が盛り上がっていたのが印象的でした。 

終了後、参加者の方々からご感想をいただきましたので、この場でいくつか紹介いたします。

構造化についてよくわかりました。般化や柔軟性の獲得などは自閉症支援のなかでこれまで欠けていた視点なので勉強になりました。

柔軟性と般化を目指しつつ、まずは利用者のアセスメントからしっかりと、根拠に基づき支援を進めていきたいと改めて感じました。

課題行動に焦点を当てて、急いで支援を組み立ててしまいがちなことがありますが、特に学習スタイルの理解やアセスメントの大切さを改めて学ぶことができました。 また、TTAPや般化などについても丁寧に解説していただき、ワードとしては聞いたことがあっても、あまり内容を理解ができていなかったトピックに関しても情報を得ることができました。

 

他にも多数、「明日からの現場の支援に活かしたい」などの感想や気づきをいただいております。

縄岡先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。