2023/09/18

【報告】2023年度定例勉強会3「アセスメント」講師:佐々木康栄先生

【報告】2023年度定例勉強会3「ASDのアセスメント」
講師:佐々木康栄先生

 2023910()、「ASDのアセスメント」~多様性のある人たちのより良い生活に向けて~を開催しました。
 講師は、現在よこはま発達クリニックに勤務され、公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士の佐々木康栄先生でした。

午前中は講義、午後はワークショップという形で、1日かけてアセスメントについて学びました。

午前中は、ASDの方のアセスメントをするということはどのようなことか、アセスメントの種類や方法、アセスメントする際の観察のポイントなど、実際の事例を説明していただきながら教えていただき、とても分かりやすい内容でした。

冒頭で、先生は、「アセスメントを行うためには、よりよく知ること、目の前の人をよく見ること、見るためにはASDについての知識がないといけない。アセスメントするには知識が必要だが、知識だけでは、(講義を聞いただけでは)ダメで、知識で得たことを使ってみることが必要。」とおっしゃっていました。また、「根拠を持った支援を行うためにも、情報を集め解釈し、知識を支援に活かすようにしなければならない。」ともおっしゃっていて、支援を行う人は、学ぶことに終わりはなく、ずっとずっと学び続けていくのだということを改めて感じました。

午後は、実際の検査(PEP-3とTTAP)を行っている映像を見ながら、クライエントさんがどんな風に検査に取り組んでいるか、上手くいっている時と上手くいっていないときはどのような違いがあるかなど、個人ワークで考えつつ、後で詳しく説明していただきました。

ついつい、目の前の結果だけでアセスメントしたつもりになりますが、クライエントさんがその結果に行きついたのには、どのように考え、どのような方略を用いたのか等を考えることがアセスメントするのには重要であることが実感できました。

あっという間に時間が経過し、終了後は「もっと頑張ろう」と思えた研修会でした。

佐々木先生、素敵な研修会をありがとうございました。

当日研修会に参加できなかった方には、見逃し配信を行っております。もちろん、当日参加された方も、復習用として何度でもご覧になれます。視聴期限は101日までです。是非お見逃しなく!