2022/03/28

2022年度特別講演会&定期総会 報告

TEACCHプログラム研究会東京支部 2022年度特別講演会&定期総会 報告

3月19日(土)に、特別講演会と定期総会をオンライン(ZOOM)で開催しました。

講演会の講師は、日本におけるTEACCHプログラム研究会の初代会長であり、2002年より愛媛県今治市で「つばさ発達クリニック」を開いていらっしゃる医師の藤岡宏先生です。
「医療の側面から見たASD地域支援と協働」というテーマでお話しいただきました。
東京支部の講演会としては、2006年以来、16年ぶりの御登壇となりました。

御講演では、まず藤岡先生御自身のASDの子どもさん・保護者の方との出会いからTEACCHプログラムの学びの歩みに触れられた後、「つばさ発達クリニック」での診療の現状や日々の診療を通して感じること、支援の際のつまずきのいろいろな事例、そして、藤岡先生が保護者や療育や教育の現場、その他様々な人たちとの協働を通して得てこられたたくさんの支援のエッセンスについて、心を込めてお話くださいました。

藤岡先生のやさしく穏やかな語り口での中に、強い意志に裏付けられた、これまでの、そして現在の先生のASD支援への姿勢と実践に触れることができ、心が洗われる思いがしました。

藤岡先生が参加者からの質問にお答えくださった言葉の中から一部御紹介いたします。

「この業界には笑顔が必要だとつくづく感じます。笑顔でこつこつ、ができるといいなと思います。」
 
藤岡先生、本当にありがとうございました。


【参加者アンケートより:一部抜粋】
・とても興味深い内容で、あっという間の時間でした。何度もうなずき、涙があふれることもありました。
・当事者やご家族の目線で困り寄り添った温かい貴重なお話でした。  
・あらためて、当事者の納得が得られる支援の必要性と、ASDの特性理解の大切さ再確認させて頂きました。
・構造化という視点、医療から見た視点、地域支援、沢山の学びになりました。
・医療に関することだけでなく、親との協働ということをとても大切にされて来た藤岡先生ならではのご経験からのお話が深く心に響きました。
・自閉症の方々にとって、周りのサポートやちょっとした気づき、配慮があることで、その人の人生そのものが変われることも励みになりました。
・医師の立場からの支援という視点や、地域へいかに広めていくかなど、普段とは違った視点のお話が聞けたので、大変興味深かったです。


当日は、東京支部の定期総会も併せて開催され、議案はすべて了承されましたことをご報告させていただきます。御参加くださった支部会員の皆様、ありがとうございました。