2024/01/31

3/17定期総会&特別講演会


 


TEACCHプログラム研究会東京支部 2024年度定期総会&特別講演会
『自閉スペクトラム症の行動面の課題についての理解と対応』


TEACCHプログラム研究会東京支部では、自閉症スペクトラムの理解とその知識を深めるための勉強会を行っています。
本年度最初の支部勉強会は、鳥取大学大学院教授、井上雅彦先生をお招きしての特別講演会です。
同日定期総会も開催します。ぜひご参加ください。

☘️講師の言葉
自閉スペクトラム症などの神経発達症のある人の中には、自傷行動や攻撃・破壊的行動、常同行動などの行動がある人がいます。これらの行動は環境との不適合から生じており、本人の困難やニーズの現れであると考えられています。支援者は、まず「なぜそのような行動が生じているのか」を理解した上で取り組むことが望まれます。第一に苦手な刺激を最少化し、視覚化や構造化を活用し、環境を調整することが大切です。次に彼らが環境に主体的に働きかけることができるよう、課題となる行動に代わる適応的な行動を提案していくことになります。
本研修会では具体的事例を交えながら行動面の課題についての理解と対応についてお話します。

■日時 
 2024年3月17日(日) 
 定期総会:13:40~14:00 受付13:30~ ※東京支部会員の方はご出席ください
 講演会 :14:15~16:45 受付14:00~

■講師
 井上 雅彦 先生
 鳥取大学大学院医学系研究科 臨床心理学講座 教授
---講師紹介---
【略歴】
 1992年 兵庫教育大学学校教育学部 障害児教育実践センター助手
 1999年 同大学 発達心理臨床研究センター助教授
 2005年 同大学 大学院学校教育研究科 臨床・健康教育系 准教授
 2008年より現職
【書籍】
「自閉症スペクトラムへのABA入門―親と教師のためのガイド」 東京書籍
「家庭で無理なく対応できる 困った行動Q&A―自閉症の子どものためのABA基本プログラム4(ヒューマンケアブックス)」他

■場所
 大田区入新井集会室 大集会室
 大田区大森北1-10-14  Luz大森4F 
 JR大森駅東口3分

■参加費 
会員(全支部):1000円 
・非会員:3000円 
 ※当日お支払いください
 ※前日までにHPより入会申込みをしていただければ、会員としてご参加いただけます。

定員
・75名

■参加方法
  1. peatixにて無料チケットをご購入ください。(お一人1枚ずつ)
  2. 購入後、peatixよりメールが自動配信されますのでご確認ください。
  3. 当日受付にて受講費をお支払いください。

[お願い]
  • 当日、37.5度以上の発熱など、感染症が疑われる症状がみられる場合は参加をお控えください。
  • キャンセルされる場合はお早めに事務局までご連絡ください。

2024/01/29

2024年度活動計画

2024年度 東京支部活動計画

日時

事業内容

210()
午前 10:3012:30
午後 13:3016:15

16回実践研究大会2024in東北・熊本・東京・鹿児島
東京会場
【午前】基調講演 中山清司氏(自閉症eサービス全国ネット代表)
『自閉症支援者育成に求められるもの-中核的人材を中心に-
【午後】 実践報告(成人期)4例
発表者:北摂杉の子会 桑原氏、風の道 松﨑氏、サポートセンターそしある 高橋氏、ひだまりの里きよせ 垣堺氏
コメンテーター:中山清司氏、内山登紀夫氏(よこはま発達クリニック)
場所:品川区総合区民会館きゅりあん

3月17()
13:40
 総会
14:15 
講演会

東京支部定期総会&特別講演会
「自閉スペクトラム症の行動面の課題についての理解と対応」 
講師:井上雅彦氏(鳥取大学大学院 臨床心理学講座教授)
場所:大田区入新井集会室

615()

定例勉強会ASDの特性理解()
講師:宇野洋太氏(よこはま発達クリニック副院長)
場所:オンライン

727()

定例勉強会「評価」
講師:梅永雄二氏(早稲田大学教授)
場所:全水道会館

調整中

定例勉強会「コミュニケーション」 
講師:黒田美保氏(田園調布園大学 教授)
場所:未定

12月7日(土)p

定例勉強会 「構造化」
講師:繩岡好晴氏(明星大学人文学部 准教授)
場所:未定

12

東北・東京・鹿児島・熊本 四支部合同セミナー

その他、本部提供動画を配信予定
詳細は決まり次第更新します 





2024/01/27

第16回実践研究大会2024 東京会場プログラム案内

TEACCHプログラム研究会第16回実践研究大会が近づいてまいりました。

今回は、参集型会場3か所に加えてオンライン生配信+後日配信と、盛りだくさんな楽しい企画です。
オンラインの良さも実感するこの数年でしたが、対面の良さもまたかけがえのないもの。志を同じくするお仲間と一堂に会し、交流できる貴重なひと時です。ぜひご参加ください。
もちろん、オンラインもオンデマンドも大歓迎、みなさまそれぞれ参加しやすい方法で、ともに学びあいましょう。
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第16回実践研究大会のお申し込みはこちら
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<東京会場プログラムご案内>

■会場
きゅりあん 6階大会議室(大井町駅2分)

■タイムスケジュール
【午前】 基調講演 10:30~12:30
 『自閉症支援者育成に求められるもの~中核的人材を中心に~』
 中山清司先生(自閉症eサービス全国ネット代表)
【午後】 実践報告(成人期) 13:30~16:00
 発表者:
 ・ 社会福祉法人 北摂杉の子会 桑原さん
 ・ 社会福祉法人 風の道 松﨑さん
 ・ NPO法人 サポートセンターそしある 高橋さん
 ・ 清瀬育成園 ひだまりの里きよせ 垣堺さん
 コメンテーター:
 ・ 中山清司先生(自閉症eサービス全国ネット代表)
 ・ 内山登紀先生(よこはま発達クリニック院長)
【閉会】 ~16:15

■懇親会
※満席になりました


皆様のご参加をお待ちしております。





2024/01/03

【報告】2023年度定例勉強会4「コミュニケーションー今、この時の「わかる」「伝わる」を大切にー」

 

 1217日(日)、よこはま発達相談室/クリニックの飯塚直美先生をお迎えし<今、この時の「わかる」「伝わる」を大切に>と題した2023年度最後の定例勉強会4コミュニケーションを開催しました。午前中は、有意義な=意味のあるコミュニケーションは、ご本人をはじめ、ご家族の穏やかな暮らしにつながること、またそういったコミュニケーションのために、構造化などその人の認知特性に合った基本的な支援に加え、ご本人への指導を含む、より良いコミュニケーション支援を実践することが大切というお話を伺いました。

 午後は、先生のセッションの様子を動画で見ながら個人ワークを行いました。おやつや切り替え、要求など様々な場面における先生やお子さんたちの表情や視線の方向などにも注目し、そこで見られた行動やことばを記録、それがどのようなコミュニケーションや支援方法につながっているかをご説明いただきました。会場のみでの開催ということで、午前も午後もたくさんの動画や写真を見ながらのお話で、「お子さんの表情や支援に対する反応がわかりやすかった」「自分の現場でのイメージを持ちやすかった」と大好評でした。

 

 個人的には、先生がセッションの中でされていた「次に何をすればいいのかをわかりやすく伝えること」「ご本人からの行動が出やすいような環境や工夫」「反応を待つ」ということを、私は実際に現場でどれだけ意識して実践いるだろうとはっとしました。なぜコミュニケーションを学ぶことが大切か?と聞かれれば、「コミュニケーションは相手と自分、双方のキャッチボールだから」という模範解答がすぐ思い浮かぶものの、先生のお話を聞いたりセッションのビデオを見ていると、実際には「自分の思いや指示を聞いてもらう、相手に理解してもらうためにはどうすればいいか?」の一方通行になっていることが多いのでは?と気づきました。

 終了後のアンケートにも「指導を振り返ることは大切」「どの場面、どの行動や言動にも意味があるとわかった」「待ったら自発の姿が見られるかもしれない場面でも、日常的に早めに声かけをしてしまっていると気づいた」などのご意見があり、この勉強会がコミュニケーション支援の方法を学ぶだけでなく、参加者ご自身の言動や行動を振り返る機会になった方も多かったようです。

 

 午前の講義の初めに「【今】が少しでも安心できる/快適な/自信がもてる/楽しい/満足できる時間になるよう支援し、穏やかで幸せな日々の暮らしや良き人生(長期的未来)へとつなげていきたい」というお話がありました。私は普段お子さんと接することが多いこともあり、つい先へ先へを考えた支援になってしまいがちです。【今、自分でわかる】の連続が幸せな将来につながっていくことを意識して、お子さんの【今】を一緒に考えていきたいと改めて思った勉強会になりました。

【担当T】

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飯塚先生、長時間にわたりありがとうございました!

2023/12/10

2024年2月10日 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島

 TEACCHプログラム研究会 
第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 
「共に学び 成長する 熱い冬」

 TEACCHプログラム研究会では、2年に1度、全国各地の取り組みから学ぶ、実践研究大会を実施しています。
 今回は、会場参集+オンライン配信のハイブリッド開催にチャレンジします。さらに、会場は全国の皆様が足を運びやすいよう、東京、鹿児島、仙台に三拠点を構えました。ぜひ、ご参加ください。

■日時 
2024年2月10(土)10:30~16:00

基調講演 10:30~12:30 
「自閉症支援者育成に求められるもの~中核的人材を中心に~」   
 講師:中山清司氏(自閉症eサービス全国ネット代表)

実践報告 13:30~16:00 
年代別にそれぞれ3ケースほど発表していただきます。

*幼児期(鹿児島会場)
コメンテーター:下田祐輝氏(一般社団法人ゆこり)、今村三奈子氏(さつきヶ丘保育園)
*学齢期(仙台会場)
コメンテーター:笠合竜明氏(すずかけクラブ)、佐々木康栄氏(よこはま発達グループ)
*成人期(東京会場)
コメンテーター:中山清司氏(自閉症eサービス全国ネット)内山登紀夫氏(よこはま発達グループ)


■会場
3会場(東京、鹿児島、仙台)+オンラインで実施します。全プログラム後日配信あり。

【基調講演】
東京会場で開催、同時にZoom配信を行います。
オンライン参加の方はご自宅などから、鹿児島・仙台会場にお集まりの方はライブビューイング形式でご視聴いただけます。
  
【実践報告】
年齢別に3つの会場で開催、同時にZoom配信を行います。 
オンライン参加の方はお好きな会場に出入りすることが可能です。3会場にお集まりの方も、別会場の実践報告は後日配信でご視聴いただけます。
 
【各会場アクセス】
▼鹿児島会場(幼児期)
鹿児島市山下町14-50
JR鹿児島本線 「鹿児島駅」 徒歩約10分
 
▼仙台会場(学齢期)
泉区泉中央2-24-1
地下鉄南北線 「泉中央駅」徒歩約8分
 
▼東京会場(成人期)
品川区東大井5-18-1 
JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線 「大井町駅」 徒歩約2分 


■参加費
 TEACCHプログラム研究会会員:3000円
 非会員:5000円
 ※会場・オンライン同額。全プログラム後日配信あり


【お申込み】
 peatixにてチケットをご購入ください。
 申込期限は、2024年2月2日(金)23:59まで






皆さまのご参加をお待ちしております!

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第16回実践研究大会実行委員会
TEACCHプログラム研究会東京支部・東北支部・鹿児島支部・熊本支部




2023/11/25

12/4オンライン【4支部合同セミナー】 自閉症支援で大事にしたい想い -それぞれの立場・経験から-


昨年に引き続き、「東北・東京・熊本・鹿児島4支部合同セミナー」を実施します。
今回も、ご本人さん、親御さん、ごきょうだいさんに、それぞれの立場から、ご自身が経験されたことや想いをお話しいただきます。
TEACCHが大切に考える理念の一つが「家族との協働」。ご本人、家族ならではの視点で、自閉症支援を考える機会になればと思います。
オンライン、見逃し配信ありです。是非ご参加ください。
 

【東北・東京・熊本・鹿児島4支部合同セミナー】

自閉症支援で大事にしたい想い -それぞれの立場・経験から-

 

▼日時 
2023123()10:0015:00
124日~1231日まで見逃し配信あり
 
▼方法 
オンラインライブ講演会(Zoom
オンデマンド配信あり
 
▼受講料
TEACCH研 東北・東京・熊本・鹿児島会員 1,500(税込)
TEACCH研 他支部会員 2,000(税込)
非会員   3,000(税込)
 
▼申込サイト(Peatix
※申込期限は、1130日(木)23:59までです。


皆さまのご参加をお待ちしています。





2023/11/05

2023年度定例勉強会2「構造化」報告

 2023年度定例勉強会2「構造化」 
 講師:安倍陽子先生


 2023年11月3日(金)全水道会館にて、「構造化ASDの人たちの特性理解から支援へ」~自己効力感・自尊感情を育む~を開催しました。
 講師は、現在横浜市東部地域療育センターに勤務され、日々、発達障害などASDのお子さんたちの療育やご家族の相談をされている安倍陽子先生でした。
 午前中は講義、午後はワークショップと、1日を通して構造化について、具体的でより実践的に、すぐに現場で役立つ内容を学ぶことができました。

 午前中の講義では、「構造化」の基本的なこと、ASDの人たちの学び方の違いについて、得意なことや苦手なこと、なぜ構造化するのか、具体的な例を挙げながらわかりやすく教えていただきました。支援にむけて何を教えるのか、指導領域や構造化のアイディア(物理的整理統合、スケジュール、ワークシステム、マテリアルストラクチャー)を丁寧にご説明いただきました。講義の後半には受講者の皆さんで教室のレイアウトを構造化の意味を考えながら検討する時間がありました。

 午前の講義の中で、構造化をすることは、自分で判断して行動できるようにするためであり、本人の強みを生かしながら学習スタイルや理解の度合いに合わせて行うことが大切であるということを改めて実感しました。スケジュールは、予定や変更を伝えるシステムであり、ASDの人に見通し、安心して活動できるようになるだけでなく、変化を伝えることで変化への耐性をつけ、柔軟性を養うことができる重要なシステムであることも教わりました。

 先生のお話の中で「ASDの人が混乱することは、できないのではなく、わからないことが多い、だから環境を整えて不確定、混乱させる要素を意味のある形にしていくこと、わかることで安心し、やることが明確になることで自ら行動でき、自信が持てるようになる、だから私たちは創造力を必要とする、工夫をしていかなきゃならない」とおっしゃった言葉に力をもらいました。

 午後のワークショップでは、架空事例から構造化ワークシートを活用し、物理的整理統合、スケジュール、ワークシステム、マテリアルストラクチャーの根拠(学習スタイルと個別のアセスメント)、現状の確認(観察と聞き取り)、構造化、発展(般化、柔軟性)のアイディアを先生からヒントをいただきながらまずは個人でシートを記入しました。その後3つのグループに分かれて構造化のワークシートと教室のレイアウトに構造化のアイディアを検討して記入しました。最後にグループごとに発表し先生からの助言を受けました。
 午後のワークショップは、3つのグループとも短い時間の中で構造化の基本的なことを検討しながら教室レイアウトを完成させました。各グループが架空事例から読み取った本人の特性や強味などから構造化に取り組み、スケジュールについては、形態(文字、写真、絵、シンボル等)、長さ、扱い方、開始の手がかり、設置場所など説明しました。ワークシステムについては、形態(色、文字、記号、絵)、組織化(左から右、上から下)、進捗状況の確認、終わり方、課題の場所、片付け場所を示しました。マテリアルストラクチャーについては、時間が足りない部分もありましたが、それぞれ工夫して課題を考え発表しました。その際、視覚的指示の形態や順序立て、注目注意を強める方法、情報と教材の整理統合の方法(かごに入れたままの課題なのか等)課題を考える上でのポイントを先生よりご助言いただきました。また、生活にいかに般化できるかを考えながら構造化を行い、本人の状況や理解の状況に合わせて再構造化していくことの大切さも学びました。ファシリテーターも含め全員が様々な視点に気付くことができ、活気あふれるよいワークになったと思います。

 安倍先生には、多くのマテリアルストラクチャーをご持参いただき、ご厚意に感謝いたします。アンケートからも「感激して涙が出た」「すぐに参考にしたい」など多くの感想が寄せられました。今回の勉強会は、安倍先生のお人柄とASDの方への支援をリアルに現場で生かせるようにしたいという熱意に心動かされる会となりました。
 
 ありがとうございました。